やさぐれ小僧の徒然記

カナダ、トロント在住者の日々のよしなしごと。

Broken brake

2006/04/29
ずっと気になっていたがそのまま放置していたことがある。それは自転車のブレーキ。ブレーキがききにくくなっていて、それが理由でスピードを出せない(どういう理由だ)。直そうといろいろやってみたのだが、どうもパッドだけではなく、中のラインがうまく動いていないようなのである。今年は暖冬だったとはいえ、そこはトロント、冬にマイナス10度まで下がった時に、自転車がブレーキごと何回か凍ってしまい、それ以降、調子が悪い。ブレーキがきかない訳ではなく、ききにくいというのがクセモノで、直さないでも何とか凌げるのである。しかもこの自転車、100ドルで買ったので、修理費用が高いと新しい自転車を買った方が割がいいということになり兼ねないのである。しかし流石に危なくなって来たので意を決して直す事に(とっとと直せよ)。という訳で近所の自転車修理屋に行く。この店は自転車販売は扱わず、修理や自転車パーツのみを扱っているちょっと不思議な店である。幾らくらいかかるか効くと、自転車の状態をみてからでないとわからないといわれ、見てもらうと「8ドル」とのこと。それは前後ブレーキ両方でか?と聞くといや、後ろだけ、とのことで、両方ならいくらか聞くと「10ドルでどうだ?」と。で、以前にいろいろやって既に自分で直せないことはわかっていたので素直に頼む事に。作業を始めてから数分、店の人が「こりゃダメだ」とブレーキパッドを見せに来た。悲しい程にすり減った(しかもおかしなすり減り方をしている)ブレーキパッドは新しく交換するしかないとのこと。「幾らになる?」とまた聞くと「う〜ん」と修理士が思案する。初めに開口一番「幾らかかる?」と聞いたせいか、余程お金に困っていると思われているらしく(それはあながちはずれではない)全部のブレーキパッドを変えるのではなく、前後の使えるブレーキパッドを入れ替えて新しいブレーキパッドは一組だけでいいようにしてあげるから、値段は15.75ドル、とのこと。この妙に半端な数字がこの店の良心を伺わせる。
ということでブレーキ修理、無事終了。実はこのブレーキ修理、接続部分を外して中のラインまで見てもらったのでかなり時間がかかったのだが、追加請求はなし。しかもタイヤに空気までしっかりいれて渡してくれた。
カナダはモノは壊れやすいし、かなりぼったくりが多いので、この店の対応は嬉しかった。修理の間、店の様子をずっと見ていた訳であるが、空気入れを借りに来た人の空気入れを手伝ったり、自転車を物色している人に自転車販売を扱っている他店を教えてあげたりと、その面倒見のよさは花マルものである。しかも対応が早い。
手際の良さに職人を感じつつ、その面倒見のよさにコミュニティへの根の張り具合の深さを見た。格好ええのう。

そして直してもらって自転車を漕いだらギア位置は同じなのにペダルが軽い!ブレーキ以外もちょこちょこといじってくれたようである。
さて、この15.75ドル、高いと思われる人もいるかもしれないが、トロントでは通常、自転車のチューンアップで20ドル以上とられる。これはブレーキ調節(修理ではないところがミソ)、タイヤチェック、サドル調節などなのだが、ダメージがみつかったら勿論、別途請求である。しかもカナダでは修理に出すと壊れて(壊されて)戻って来る可能性も高いので、店を選ぶのはかなり冒険なのだ。なのでこういういい店に出会えると単純に嬉しいのだ。

Cost: $15.75
日常の中で職人魂を持つ人をみつけた喜び: priceless
  1. 2006/05/07(日) 13:48:07|
  2. 未分類