2007/05/19
This Film Is Not Yet Ratedというドキュメンタリー映画をみた。MPAAと呼ばれるアメリカのレーティングシステムを支配(?)する組織を追った作品だ。映画は公開に先立ち、この組織によりレート付けされる。G, R, NC14, NC17といった具合だ。しかし、その組織のレート付けの基準や、その組織のメンバーは公表されていなかった。レートによって、観客の年齢制限が出るので大きく興行成績や、製作者側の意図に反するものとなってしまう。例えば、監督がティーンに観てもらいたいと作って入れもセックスシーンがあるというだけで、NC17(17歳以下は見れない)になってしまうこともある。
とまあ、アメリカは暴力シーンには寛容なのにセックスシーンには厳しい(ヨーロッパは逆)など、常々いわれて来た事がまとめあげられているのだが、何といっても映画製作者側のインタビューがよい。
インタビューをしているのが、John Waters ("A Dirty Shame")。 Kevin Smith ("Clerks")、 Matt Stone ("South Park")、 Kimberly Peirce ("Boys Don't Cry")、 Atom Egoyan ("Where the Truth Lies")、 Darren Aronofsky ("Requiem for a Dream")、 Mary Harron ("American Psycho")、 actress Maria Bello ("The Cooler") and distributor Bingham Ray (co-founder, October Films and former President, United Artists)と結構キてる。XXのシーンの後にJohn Waters 監督のコメントをいれたり、小さいところで笑える。
映画の中に出て来る探偵の身の上話(一般人の私生活)が映画に花を添えている。
しかし、映画の中でMPAAの人間に「これ、録音してないわよね?」と聞かれて「ノー」と言い切るうそつきぶりに感服。映画を撮る人間は図太く(ある意味厚顔無恥)、嘘さえも平気で言い切る肝っ玉が必要なようだ。
映画としては「はあ、そうですか」という感じなのだが、サウスパークのMatt Stone のインタビュー時に『世界一2006』とかかれたタペストリーが掛けられていたり、妙に小さいところで、「これは一体」な本筋とは別のディティールがあって笑える。
ちなみにこの映画はアカデミードキュメンタリーにノミネートされ、この後、MPAAはレーティングシステムを変更したらしい。

