やさぐれ小僧の徒然記

カナダ、トロント在住者の日々のよしなしごと。

Wings of defeat

2007/04/24

Wings of defeatを見て来た。日系アメリカ人監督によるカミカゼについての映画。映画の前に前置きで「日本、米国の両側からカミカゼを検証した初めての映画」という風に紹介されていたのだが、日本人的にはテレビ番組や本などで紹介されているのと同じような内容が殆どで、目新しさはなかった。また以前見たBBCの戦争ドキュメンタリーとかの方が内容が濃かったので、映画としては今ひとつというところ。

映画よりも印象に残ったのが、上映後の質疑応答で、「この映画は私達がアメリカ人で日本の文化を理解しているから撮れた。日本人では撮れなかった」とプロデューサーが強調して言っていて、「オイオイ」、という感じだった。似た内容のテレビ番組や映像媒体を過去に見ている日本人の自分としては、この発言に唖然。アメリカでこのテの映像媒体が存在していなかったら、世界に存在していないことになるのかよ、と。少なくとも英国でも日本でもこのテの題材を扱ったものは幾つか存在しているはずだ。
しかも最後のエンディングロール、日本語がおかしい。何故、校正しなかったのか不思議だ。上映後、映画スタッフに指摘したら"We know!"との返事。知っていて修正しないのは間違いに気付いていないよりタチが悪いと思うが。
映画自体は悪くないのだが、アニメ部分が安っぽかったり、挿入されているイメージが妙に変なステレオタイプ日本を強調していて、インタビュ−部分がよくできているだけに、妙にアンバランスだった。

という訳で個人的には、テレビ番組としてならいいが、映画としてなら薦めない作品だ。

通常、映画の監督の話やプロデューサーの話を聞いて映画にもっと親しみが湧くのだが、この映画の場合はどちらかとういうと逆だった。プロデューサーの『映画と自分をアピールしたい熱』が先行し過ぎて、何か違うスイッチをはいってしまったような感じで、質疑応答などの時も観客の聞きたい事と返答が噛み合っておらず、ロストイントランスレーションかよ!状態。変だった。
  1. 2007/05/02(水) 11:48:29|
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