やさぐれ小僧の徒然記

カナダ、トロント在住者の日々のよしなしごと。

Strawberry fields

2007/04/22

またまたHot Docs。
Strawberry fieldsとShit & chicksの2本立て。

Shit & chicksは長さ10分。何の会話もないのだが、結構面白かった。最後の字幕が早すぎて最後まで読めなかったのが悔しい。
監督も来ていたのだが、これが初めての映画で、初めてだからシンプルなものにしようと、近所の農夫の行為を映像に納めたらしい。

「これだったら、自分にも撮れるんじゃア?」と思わせてくれる作品でもある。しかし、意外に計算されていて妙にうまかったりする。ビギナーズラックなのか、はたまたこの監督の才能なのか。

Strawberry fieldsの方はもっと農業の話を期待していたら、かなり戦争&政治的な内容だった。撮っているのがイスラエル人、しかし、撮影場所はGAZAという非常に微妙な関係の映画だ。

GAZAの苺農家を中心として、グローバル市場や戦争と政治などが取り扱われている。ヨーロッパのマーケットを保持しようと農家の人が必死に努力しても、戦争に左右されて輸出入がストップする不安定な状況や、爆撃が頻繁に起こり、農作業さえ困難な状態であるにもかかわらず、どこにも移動場所やお金がない現実。にも関わらず、被写体となっている人々がユーモアに溢れるいい味を出している。

この映画をみて気になったのが戦地における農作物の鉛濃度。爆発や銃撃が起こると当然、爆風を受けた農作物には大量の鉛が付着するはず。その農作物を破棄しても土壌には鉛が残ってしまう。爆撃以外の健康被害がある訳で。

また映画の中でイスラエルの攻撃の際、カメラが武器にみえて空爆されないよう、映画スタッフがイスラエル側に電話をする場面があるのだが、電話をできる立場にある映画スタッフとそんな手段もない被写体との『違い』が妙に生々しかった。ちなみに現在、GAZAではマスコミビザはまず降りないらしい。なのでこの映画スタッフは被写体に会いにいけないらしい。
  1. 2007/05/02(水) 11:46:19|
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