やさぐれ小僧の徒然記

カナダ、トロント在住者の日々のよしなしごと。

GHOSTS OF ABU GHRAIB

2007/04/21

Hot Docs*が始まった。

とりあえず、という感じでGHOSTS OF ABU GHRAIBという映画を観に行ったのだが、これがまたむかつく映画でまさにDisgusting!

内容バレがあるので、いつかこの映画を観たい人は『続き』は読まないように。
内容はというとイラクの収容所(刑務所なのだが、無実の人も拘束されていたので収容所といったほうが方が意味が近い気がする)で起こった、USミリタリーの人々による拷問、嫌がらせ、殺人。USミリタリーが如何に愚かで良識がないかがよくわかる映画なのだが、結局、USミリタリーは何の善処もしていないし(スキャンダルになったので、とりあえず、写真など証拠物件にあがった人物を処罰しただけ)、あまりの救いのなさ具合に唖然。

しかも拷問に参加したとして処罰を受けたのに、自分は悪くないと言い切るは、拷問を指揮したと思われる黒幕の指揮官はなんと階級が上がって勲章を受けているらしい。

拷問で死んだ人間の前でピースサインして写真に映っている米国人女性(軍人)が「この時は彼が拷問で死に至ったなんて知らなかった。ただの死体だからと言われて記念写真をとっただけ!」と主張。死体の前で記念写真を撮る神経がおかしいし、死体をみれば病死や自然死でないことはモロわかりなのだが。
戦時下で非道なことをしてしまうのはあるかもしれないが、彼女の顔にはまるっきり後悔の念はみられず、「私が責められる理由はない」という感じだった。見た感じ、本当に普通のそこそこかわいい女性なのだが、彼女の発言を聞いているとUSミリタリーの狂気とかが如何に奥深く酷いものかがよくわかる。

拷問をしたかどうかで罪に問われるのではなく、拷問の証拠となる写真を外部に流した事で軍事裁判にかけられるハメになるのが解せない、と実際に事件に関わった人間が言っていた。

さらに収容所での拷問を外部にリークした人間は匿名になるはずだったのに、本名を公表されてしまい非常に危ない立場に追い込まれたりしたらしい。

以前、カナダに逃亡した元米兵が反戦マーチのスピーチで「同僚が殺した人間の首を切り取ってサッカーをしていたのを見て兵役から退くことを決めた」と言っていて、その発言の方が映像より現実味があったのだが、証拠(写真やビデオ)がない限り、軍事裁判にはかけられないそうだ。つまりこの映画は証拠があるもののみをピックアップしているのだが、この映画の中の拷問などの残虐行為は氷山の一角にすぎないだろう。

胸くそ悪くなる映画だったが、この映画はアメリカ人こそみるべきだと思う。
  1. 2007/05/02(水) 11:44:01|
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