2007/02/04
THE U. S. VS. LENNON
を見て来た。ジョン・レノンが政治的に米国(ニクソン)からどれだけ疎まれ、人々にどれだけ影響したかを検証するようなドキュメンタリーっぽい映画になっていた。60年代、70年代にジョンに関わった人達のコメントが主で、オノ・ヨーコのコメントも含まれている。
時代の寵児となった感があったビートルズではあるものの、それでも英国ではワーキングクラス出身者の発言は意味を持たないもののように扱われ、米国より遥かに階級的なメディアコントロールが英国には存在していた当時、ジョンにとってニューヨークは新天地であり、自由の場であった事が窺える。
ジョンを危険にさらしたのは米国と言えるのだが、自由にかつもっと大きく活動できたのはジョンがニューヨークにいることが出来たからだというのも否めない。
最後のコメントでオノヨーコがThey wanted to kill him, but they couldn't. His message is still alive. みたいな事を言っていて、Theyと複数形を使っていたのが印象的だった。
ドキュメンタリーとしては物足りないし、ちょっとしたテレビ番組の特集っぽい作りなのだが、普通のちょっと神経質な青年が中年になり、突出したアイデアと才能以外はかなり感受性の高い壊れやすそうな一面がシーンの端々に見えて、彼を支えたオノヨーコがすごいのか彼を支える事ができるであろうオノヨーコを探し当てたジョンがすごいのか、ちょっと不思議な気分になった。悲しい事にこの映画の結末を誰もが知っていて、年代がどんどんその年に近付いていくにあたって重苦しい気分になる。
映画で当たり前のようにビートルズやジョンの歌がかかっているのだが、今も尚、褪せることない曲と詞のメッセージ性には改めて敬服。

