2007/01/31
Drawing Restraint 9を見て来た。ちなみに日本語タイトルは『拘束のドローイング9』。日本では既に公開されているらしきこの映画、ここトロントでは一般公開はされておらず、今日の上映はImage festivalの一環で一夜だけの上映。7時開始なので6時20分程度に行ったら、ものすごい列が。チケットを既に持っている人の列とチケットを購入する人の列が各々東西に伸びている。軽く見てどちらも数百人。しかし会場の映画館はそれほど大きくないのでチケットに並んでいる人の大半は涙を飲むことになったと思われ。気温はマイナス15度。
この列の中に友達の友達や、友達やらが結構いた。しかし、友達の為に席を確保するなどということは到底できない状態で、「じゃ、また後で」と言うものの、映画館の中で再び会うのは至難の技。
で、映画なのであるが、「なげえよ!もう終わってくれや」というところで同じような映像が繰り返し出て来るので、正直、拷問状態。『西洋人のみたい日本を映像にしてみた』ってな感じも日本で育った人間にはかなりギャグ。何回か噴き出しそうになったのだが、当然、映画館の大半は非日本人で「それ、おかしいやん!」ってなところでも突っ込み的笑いも起こらず、「へ?」ってなところで笑う人がいて、謎。
変な映画だったが、長過ぎる。ついでに畳の端は踏んではイカン。
bjorkはDancer in the darkの後、映画は自分の生活や精神に影響を及ぼし過ぎるのでもう女優はよす、みたいなことを言っていた気がする。
ってことは、これはそんなに影響を及ぼさないモノと判断したってことなんだろうか?
まあ、パートナーであるbarney と絡んでいるので、映画と言うより『パートナーのやってるものに参加してみた』的ノリなのかもしれない。
映像的実験映画としては面白いのかもしれないが、日本人的には西洋人の思うところの日本の描き方に結構辟易とする。それが映像作家でもアーティストでも、「またやっちゃいましたか」的感覚が否めないのだ。
かといってつまらない訳ではない。結構、面白い。
「アホなん?」、ってことも芸術として押し切れば案外どうとでもいけるという感じもよい。いやよくはないが、それはそれで潔くてよい。
いや、監督はどうとでもいけるとは思っておらず、多分、綿密に映像を構成したのだと思うが、この映画の日本人的正しい見方としてはやはり、突っ込みを適宜いれたい。日本文化で育った一人として。
続きは脱線事項。
初めのコート姿は結構男前だったのに、髭ナシ、コートナシ、髪ナシ、まゆ毛ナシになると途端に情けなくなったBarneyの姿は結構笑えた。これが一番の映像マジックだったかも。リンカーン大統領の『髭で貧弱男から脱却』ってのもあながち間違ってはいないようだ。
そしてビョークの文金高島田もどき髪型が異様に似合っていて、今度はイヌイットの役でもやってもらいたいと思った。絶対違和感ないと思う。アザラシの役でもあまり違和感はないと思うが。
日本をfeatureした映画とは知らなかったのだが、冒頭の包装シーンだけで、ああ、彼女は日本人なんだな、と数秒で思えるところが、日本の文化ってすごいなあ、などと感心したり。
一緒にいった友人はbjorkとBarneyが切りあう場面で、お腹が空いたと言っていた、恐るべし。
これから見に行く人は楽な服装で楽に座れる映画館で見る事をオススメ。長いので、覚悟して行くべし。

